永久磁石式チャック TS-1010A

TSシリーズ永久磁石チャックは、研削、フライス加工、放電加工の際に強磁性ワーク（鉄、構造用鋼、合金鋼、鋳鉄）をクランプするために設計されています。チャック本体は1つのスチールブロックからなり、トッププレートはスチール製と真鍮製のラメラが交換可能に配置されています。TSシリーズのチャックにはネオジム磁石が使用されており、最大限の把持力が得られます。より良いクランプのために2本のストップレールを使用することができます。

磁場のオン・オフは、180°回転するレバー（六角レンチ）で行えます。チャックの高剛性構造により、非常に精密な加工が可能で、また、その気密性により、クーラントを使用する加工や完全水没状態での加工にも使用できます。

このチャックには、磁極ピッチの異なる 2 種類のタイプ（1.5 + 0.5 [mm] または 3.0 + 1.0 [mm]）があります。
磁極ピッチ図：

クランプ力は以下のパラメータに依存します：

• 材質：
  （クランプ力は鋼中の鉄の含有量に比例して増加します）
  
  - アームコアイアン 100％
  - 低炭素鋼 90％（St3s）
  - 高炭素鋼 80％（St45）
  - 合金鋼 70％（Corrax）
  - 高合金鋼 65％（1.2436）
  - 鋳鉄 50
  
• チャックとクランプされたワークピースの表面の粗さ：
  
  - Ra が 0.08 µm までの場合 100％
  - Ra が 0.20 µm までの場合 90％
  - Ra が 1.25 µm までの場合 70％
  - Ra が 6.30 µm までの場合 50％
  - Ra が 25.00 µm までの場合 30
  
• クランプされたワークピースの厚さ
  （テストは、20 x 20 mm のアームコ鉄製プレートに対して実施された）：

• 接触面積- 良好な保持を確保するため、ワークピースは3 mmより短くすることはできず、さらに小さな面の場合は補助プレートで囲む必要があります。1^cm2あたりの最大把持力は、ワークの面積が約4^cm2の場合に得られます。ワークの面積がさらに大きくなっても、クランプ力は上がりません。また、クランプするワークがチャックに対して平行であることも重要です。なぜなら、わずかな粗さであっても、クランプ力の低下を引き起こすからです。チャックの設計により、厚さ5mmまで研磨することで作業領域を再生することができます。

当社の長方形マグネットチャックを以下にご紹介します：